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パナソニックがSANYOを買収する本当の理由

　購入して読んでいます。経済的、事業戦略的な見解が分析されているのかと思いきや、松下創業と三洋創業の経緯から、松下と三洋の各社の事業形態の変遷などから panasonic の sanyo 買収についてまでが描かれています。三洋と松下の歴史的な関係性が解り、とても面白い。panasonic へ就職希望する学生の方々は、一度目を通しておくと panasonic というのがどういう歴史を得て今に至った会社なのかがわかり、興味深いと思います。特に、松下幸之助さんが亡くなってから中村邦夫さんによる旧来の組織としての松下を改革し、赤字からの V 字回復を成し遂げるあたりの、ドラスティックな組織変更にあたっての変遷が面白かったです。中村さんが「旧来の幸之助神話を壊した男」と異名をとる理由がとてもよくわかる。
　この本は、経営学を学ぶものでも、松下幸之助哲学を学ぶための本でもないと感じます。あくまで、読み物です。